生まれたばかりの赤ん坊が故意にあるいは偶然に取り替えられるという話はこのころの漫画にはよくあった。この、「ガラスの城」が連載される前に、あまり有名ではない漫画家(確か木内千鶴子とかいったような違うような・・・)がこれによく似た筋の漫画をかいていた。で、「ガラスの城」が出てきたとき、これはぱくりじゃないかなと私は思っていた。本当のところはどうなんだろう?山口百恵の赤いシリーズでも同じような設定のドラマがあったから、この世界では普通のことなのかもね。新谷かおるの「二人鷹」だって、似たような設定だった。
回を重ねるごとにイサドラが悪女になっていき、マリサを苦しめる。そして、その子どもたちにまで因縁が引きずられて行く。おどろおどろしい漫画だったが、つい、引き込まれて読んでしまった。最後のほうはもうくたびれちゃって、結末がどうなったかよく覚えていない。
ガラスの城 わたなべ まさこ