主人公はおっちょこちょいの女の子で、美術学校の試験の日に青い絵の具を忘れてくる。青いびんを忠実に描くというその日に・・困っているとどこからともなく、青い絵の具が・・・すべての試験にほぼ満点の点を取りながら「青いビンを描く」試験だけはすこぶる出来が悪かった男子学生に抱えきれないほどの青い絵の具をプレゼントして恋が始まる。
 なんの問題もなく思われた二人の間に「ローマの休日」まがいの女の子も登場して・・・ せつなさがあふれる終わりかたをする。
 物語を構成するエピソードよりも会話というかせりふというか、大島弓子女史の漫画には印象的なせりふが多い。ここでも忘れられないのはモーツァルトの交響曲40番について語るシーン、「どんなに落ち込んでいても40番を聴くと、生きる力があふれてくる」・・・・私はしばらくの間、40番ばかり聞いていた時期があり、今でも携帯の目覚ましの音楽はそれに設定してある。

すべて緑になる日まで   大島弓子
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