守銭奴の父親から1万ドルためなければ財産を譲らないと言われた主人公、サニー・リビングストン。二つにしばった髪がとてもかわいかったが、色気よりも何よりもお金。もう、お金をもうけるために悪口を言われながらもせっせと働く。そこへラスティ登場。逆玉の輿に乗って、楽をして暮らそうと言う男。当然ながら、二人は衝突する。
お金がからむお話だが、宝くじに当たるとか、貧乏を誇示する物語ではない。あくまでもラブ・コメディーで、お金をためることに必死なサニーを応援したくなる。労せずにお金を手に入れようとするラスティーは憎むべき存在なのだが、サニーの気持ちがラスティーに傾くにつれ、いい男に見えてくる。
サニーの父、敵役の女の子、サニーに恋をする金持ちの男の子など脇役もいい味を出していた。
忠津陽子はモンゴメリのファンだったのだろうか、「丘の家のジェーン」を下敷きにした漫画も描いていた。「野生のリディア」という短編もあり、これも好きだったが、タイトルとちがってそれほど野生的ではなかったような・・・
お金ためます! 忠津陽子