流刑の地、火星。そこに住んでいた人々は何世代かたつと、超能力を持つようになっていた。赤い髪、赤い瞳のセイも巨大なパワーを持つ火星人である。けれど、自分でもコントロールできないほどの力を持つと言うことは幸せなことではなかった。セイの前に現れた不思議な青年、エルグ。彼は味方なのか、敵なのか・・・エルグのセイへの想いが胸を打つ。たった一人不毛の地に取り残され、セイへのあふれんばかりの想いを解放した時、その地は緑につつまれていく・・・「アメリカンパイ」を読んだ時も感じたのだけれど、萩尾望都先生は人の人への想いをとても大切にしていらっしゃる。ときにそれは胸が痛くなるほどである。
 なんにでもこじつけると思われるかもしれないが、私にはこのエルグという青年が「北の国から」の正吉に重なるのである。代償を求めない愛・・・胸を打つなぁ・・・

スターレッド   萩尾望都
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