大和和紀と言えば源氏物語を描いた「あさきゆめみし」が有名であるが、この「ヨコハマ物語」もなかなかよかった。「はいからさん」ばりの元気な無鉄砲な女の子が主人公。明治の初め、横浜港が開港して活気にあふれていた時代のできごとを幼なじみの青年医師との恋模様をからめて描く。主人公が後に結婚することになるレッド・バトラーのような男性が魅力的である。(レッド・バトラーなんて私も古いなあ・・)
 NHKの朝ドラのような雰囲気を持っている。「おはなはん」 (誰も知らないって!)の冒頭で、おはなが見合い相手との縁組をぶち壊したくて木に登って待つのであるが、明治の女性が「自分」を持とうとすると、突拍子もないことをやらかす必要があったのか。型破りとお転婆とはちょっと違う気もするが・・・ヨコハマ物語の万里子もその例に漏れずお転婆な女の子なのである。
 新しい港ヨコハマの発展のために、万里子は困難(たいした困難でもないのだが)を乗り越え、たくましく成長していく。
 
ヨコハマ物語   大和和紀
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送